2022年2月3日、山田太郎議員と一緒に、憧れのコミケ準備会を訪問してきました!
以下のヒアリングが主な任務です。
新C99を終えての感想や課題、要望など
C100に向けての課題、要望など
政府や都のコロナ対策についての意見など
私は1991年頃からコミケに参加しており、最初は普通の「島中」でしたが、やがて「お誕生日席」、そして「壁サークル」、『ラブひな』の頃には「シャッター前」に配置され、サークルとしては粗方の経験はしてきております。当時は新刊8千部を、売り子5人・開封補充2人・お釣り無し一人5冊限定で13時には完売させていましたが、そんな我々でも「コミケ準備会は神より恐い」存在であり、申込書に誤字でもあろうものなら一発で落とされる・・・と死ぬ気で書類チェックを繰り返しておりました。(笑)
そんなコミケ準備会に足を踏み入れ、逆に困ったことが無いかと質問するとは、何か天と地がひっくり返った様な感覚でございます。
さて、今回(C99)は5万人規模で行われたコミケットでしたが、評判はどうだったのでしょうか。今回の私の感想としては、入場者を5万5千人に制限したおかげで、人流がスムーズでゴミゴミした感じが無く、素晴らしいイベントだと思ったのですが。
コミケ準備会の共同代表の市川さん・安田さん、そして広報Sさんに聞いてみました。
【新C99を終えての課題、C100に向けての要望】
(赤松)Q:入場者を大幅に制限した結果、サークル側から思ったより売上げが上がらなかった、という声はありましたか?
(コミケ準備会)A:ありました。とにかく今回は各サークル、売上がどうなるか非常に読みにくかったとは思います。
赤松Q:しかし徹夜組の解消など、利点もあったようですが?
A:始発ダッシュや徹夜組が無かったのは確かに良かったですね。コンビニなどに少し溜まっている人達はいたようですが、準備会が動くような(周囲に迷惑をかける)徹夜組はいなかったという認識です。
赤松Q:ワクチン接種済証等のチェック体制や体温チェックもスムーズに感じました。
A:そこはかなり費用と場所と何より労力がかかっています。
赤松Q:東京都から不当な要請などはありましたか?
A:都は、ビッグサイトの収容人数の50%である参加人数6万3千人以下なら、ワクチン・検査パッケージは本来ならやらなくてもよいものですので、コミケットの自主的な対応であると、それ以上は何もありませんでした。とはいえ、2021年国内最大級の規模となるコミケットの開催が安心・安全に行われることを内外に示す必要があったので、ワクチン検査パッケージを行ったわけですが。
赤松Q:今回は5万人で、次回は10万人、次々回は15万人という具合に、段階を踏んで増やしていけば良いと思います。とにかく今は「開催する」ことが重要でしょう。
A:その通りですが、例えば今回のワクチン・検査パッケージは手作業です。さらに、デジタル化など進めていかないと、次回の8~9万人は難しいところがあります。
赤松Q:サークルもそうですが、コミケ準備会スタッフも若い人が減って高齢化してきているのでは?
A:2年間のブランクもあり、若い人が入ってこなかったり、コロナで参加できなかったりで、C99の登録人数は減っています。これまでの3300人から2500人くらいな感じです。
赤松Q:入場できなかった人達の不満の声は?
A:今回は事情が事情だけに、参加できなくても仕方ないと考えて下さる人も多かったように思いますが、できる限り参加できる人をは増やしていきたいです。
赤松Q:「Super Comic City」などと比べて、面積は同規模と思いますが、締め付けが厳しい気がしますが?
A:締め付けと言われると困ってしまいますが、参加人数が増えれば増えるほど、安全を考えると、より丁寧に細かくしなければならないことはどうしても出てきます。
・・・ここで、私から気になっている質問を一つ。
赤松Q:コミケでは毎回、その回でもっとも長い行列を作る、いわば“覇権サークル”がありますよね。私の頃は男性向けでは竹井正樹さんとか、みつみ美里さんとか甲斐智久さん(セングラ)とか、美少女ゲーム関連が多かったですが。今回の覇権サークルは、どこでしたか?
A:覇権かどうかはともかく、最近はVTuberさんのサークルに人気が集まっていたと思います。後は書店委託しにくいアニメーターさん達の同人誌は、ここでしか手に入らないと、長い行列ができていましたね。
・・・また、山田太郎議員からは文化庁の「ARTS for the future!事業(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)」や、経産省の「JLODlive2~3(コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金)」の使い勝手に関する具体的な質問がありました。加えて、医務室の問題やワクチン・検査パッケージの課題なども。(そちらは山田議員のSNSで)
【資料室でタイムカプセルを開けたら、我が青春がそこにあった!】
質問が終わった後、準備会の方々から秘密のお部屋へのお誘いが。
市川さん
「上の階に、面白い資料がありますよ。」
赤松
「ぜ、ぜひ見たいです!」
市川さん
「例えばこれ、資料用・事務用に作ったC99カタログです。販売はしておらず、ごく少部数しか存在しません。」
赤松
「こ、これは凄い!新田真子(しんだまね)先生の背表紙の連続イラスト、これだけ長いと圧巻ですね。VAシリーズの新刊、まだ待っているのですが(笑)。」
市川さん
「赤松さんは、多分2000年辺りの壁サークルにいるんじゃないですか?」
赤松 「あ、そうかも!試しに1999年のコミケカタログを見てみましょう。」
えーと・・・うちのサークルはLEVEL-X、と・・・
あ、あったあった!ありました!(感動!)
うわ~、このアイス食べてるしのぶちゃん、確かに描きましたよ!
(何でアイス食べてるのか知らないけど!)
懐かしい・・・まさに23年前のタイムカプセルを開けた気分です。
まさに、私の青春の全てが、ここにある・・・!
コミケ準備会様、素晴らしい体験をさせていただき、ありがとうございました!
ご要望のあった点に関しましては、私の方でも改善されるよう手を尽くしてまいります。