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著作権法改正に向けた文科大臣申し入れを行いました

2020.2.5

2月4日、私が事務局長次長を務めます自民党の「知的財産戦略調査会」で取りまとめた「海賊版対策のための著作権法改正に関する申し入れ」を林芳正会長と共に、萩生田文部科学大臣に手渡しました。私は、「デジタル社会に対応した知財活用小委員会」の事務局長であり、この取りまとめの責任者として、申し入れを行いました。今回の申し入れまでに、長い時間をかけて与党審議をしてきました。文化庁とのやり取りは都合20回を超える程、詳細な議論を積み重ねました。

申し入れ書の原本はこちらです。
海賊版対策のための著作権法改正に関する申し入れ

「海賊版サイト」の対策強化については、政府は去年、ダウンロードを違法とする範囲を広げる著作権法の改正案をまとめました。しかし、業界や利用者からも内容が厳しすぎネット利用が委縮するのではないかという声や、「スクショ違法」で国民の多くが犯罪者になってしまうのではないかという大きな懸念の声あがり、政府は前回198回国会(常会)への提出を見送りました。そのような背景を踏まえ、今回の改正案の見直しは、自民党の調査会で丁寧に議論を重ねてきました。必要に際して、違法にアップロードされた著作物(漫画・書籍・論文・コンピュータープログラムなど)を違法にアップロードされたものだと知りながらダウンロードすることを違法とする場合は、対象から「特別な事情がある場合」を除外するよう取りまとめました。党内からはこの「特別な事情がある場合」を除外するという文言は必要ないのではないか。という意見もありましたが、議論を積み重ねた結果ダウンロード違法化の対象から「著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合」を除外することが採用されました。


私は萩生田大臣に直接、今回の議論では、侵害コンテンツの違法化について「深刻な海賊版被害への実効的対策を講じること」と「国民の正当な情報収集等に委縮を生じさせないこと」という2つがバランスよく成り立つように、丁寧に議論を重ねた経緯と、取りまとめの主旨を説明しました。それに加え大臣に力説したことは、「技術革新が進む中で、技術発展に合わせて著作権法を都度改正しているのが現状だ。今回の改正はあくまで第1歩であり、今後デジタル社会に合わせた著作権法(フェアユースやクリエイティブコモンズなど)の抜本的な改革が必要であること。又、海賊版によってこれだけの損害がでているにも関わらず、米国と比べても民間の努力が十分であるとはいえない現状を伝え、民間の努力を促進させていくべきだ。」ということです。萩生田大臣からは「今回の著作権法改正は今国会でも一番難しいのではないかと思っていたが、丁寧な議論を重ねバランスよくまとめてくれた。このような議論を今回で終わらせるのではなく、関係者との連携を維持し、定期的な議論をお願いしたい。」と前向きな回答をいただきました。

最後にぶら下がりで数社のマスコミから受けました。内容の詳細については本日(2月5日)のさんちゃんねるでも徹底的に解説致しますので、ぜひご覧ください。


文部科学大臣室前にて

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