2次創作やコミケが救われた日

2次創作やコミケが救われた日

危機的な状況にあった著作権非親告罪化の対象が海賊版のみとなり、2次創作やコミケが守られた決定的瞬間はこうやって生まれた!

 

2014年6月9日
TPPの非親告罪化の交渉の始まり

TPPの交渉が2014年に入り本格化した。TPP交渉に含まれる著作権の全てが非親告罪化されれば、日本の漫画アニメ・ゲームをはじめとした文化に多大なる影響を与えることになる。この頃、私は国会でも長作けん方が非親告罪化しないよう、下村文科大臣、甘利TPP担当大臣などとの質疑を行なった。韓国では、著作権の完全非親告罪化が行われ、マンガ・アニメの表現に大変な影響が出ていたのだ。

2015年3月19日
大臣の発言、全ての非親告罪化で2次創作やコミケが潰れるのか!?

TPPの交渉は秘密裏に行われていたが、「著作権は全て非親告罪化」へと進んでいる懸念が経産大臣への質疑で明らかになっ た。そこから二次創作が全面的に違法になる 危険があり、業界も大騒ぎとなる。宮沢経産大臣「同人誌マーケットや同人文化は打撃を 受けると思うか?」 「コミケ等の参加者に影響なしとは言えない」(参院予算委)

2015年8月10日
TPP交渉担当官との接触と新たな戦略の模索

現場で交渉を進めるTPP交渉官へ働きかけるしかないと山田は判断。山田が所属していた参院農水委員会で、TPP交渉していた審議官(偶然、出身高校の先輩)に非親告罪化してしまえば大変なことになると力説を始めた。安倍総 理『TPP交渉における著作権侵害の非親告罪化について は、 「二次創作の萎縮などの懸念も踏まえ」、権利保護と利 用促進のバランスを取りながら共通ルールの構築を目指 す(参院予算委)」という言質をとる。

2015年10月21日
その時歴史は動いた!二次創作やコミケが救われた日

MANGA議連幹事長の馳浩議員が文部科学大臣に就任し最大のチャンスと考えた山田は、MANGA議連を通して政府に働きかけていく戦略をとる。山田は「著作権の非親告罪化に関する ヒアリング」という形でMANGA議連主催の有識者会議 を計画。山田が事務局長代行として会議を取り仕切り司会も務めることになる。この時の出席者は、赤松健氏、 福井弁護士、玉井東大教授、金子明大准教授、コミケ準備会安田・里見両氏などに加え、前日山田が出席を求めた審 議官、密室の中で後から話が変わってしまわない様に報 道各社も会場に呼んでおいた。

山田の戦略通りに事は進み、馳大臣から(非親告罪は海賊版に限定する主旨で、今回の著作権の改正には)二次創 作、マンガ・アニメ・ゲームに影響がでないように」と著作 権課長への直接指示。会場からは歓喜の声が漏れた。

2016年3月16日
大勝利!!

TPPの大筋合意を受け、政府から著作権法の改正案が提示された。TPP合意書の段階では「原則非親告罪化例外的に親告罪あり」といいう文言が、国内法では「原則親告罪のまま、例外的に非親告罪にする」へと180度転換だ。そして海賊版、つまり著作物をそのままコピーして売るという行為以外は親告罪のままとなる。山田は途中で意図が変わらないよう法文として文字となるところまで、きちんとっフォローしたのだ。

山田の作戦は見事成功したのだ!

山田はTPP交渉官や文科大臣、現場の文化庁、業界関係者といった多くの人を繋ぎ、著作権の非親告罪化の問題を絶妙なタイミングの作戦で解決へと導いたのである。

こうして2次創作やコミケは守られたのである。